2010年04月27日

救い

息子を失って、悲しみの淵から救ってくれたのは

娘の存在だった。

もう、しばらく忘れていた。

小さな手の温かさ…


寝息をたてて眠る娘の横顔…

空にそっくり…


そっか、

空が光にそっくりだったのか…


くすっ。


ちょっと元気出たかも。

ありがとう。
posted by 月子 at 14:08| Comment(11) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

痛み

産後3日目。

空を連れて退院。

たったの3日なのに、
我が家がなつかしい。

やっと帰ってこれた。

「空、ここが空のおうちだよ。」

横になって休んでいると
痛みで目がさめた。

気づくと、胸がパンパンに張っている。
がちがちに硬くなって石のようだ。

腕もあがらない。

でも、絞ることもできず、
ただ痛みに耐えるしかなかった。



母乳が完全に止まったのは35日目。

空が飲むはずだったおっぱいを
小さな器にいれてそなえた。

空に飲ませてあげることはできなかったけど
体はお母さんになる準備をしていた。

ありがたい。
posted by 月子 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月07日

お母さんになりたい

空と病室で二人になると、

悲しくて泣いてばかりいた。

家族のこと、仕事のこと、
自分の夢のこと…

これからのこと




でも、

何も考えられなかった



何も考えたくなかった




ただ、

お母さんになりたいと思った。



また、

空に会いたい…


それだけだった…
posted by 月子 at 13:47| Comment(16) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

病院

空は、近くの総合病院に運ばれた。

母子医療センターの機能も兼ねた病院で
年間に多くの双胎妊娠や切迫早産、妊娠高血圧症候群、胎児発育遅延、胎児心臓病等の胎児異常例など扱っている。

空はNICUで蘇生治療を受けた。
でも、できることなんて何もなかった。

処置を終えて移された病室に小児科の先生が来て、
産後の状況から胎内で亡くなっていた可能性が高いと
説明を受けた。

確かに、産まれてきたときから、
顔は青白いし、皮膚の一部も剥離していた。
生体反応と呼べるものは確認できなかった。

だから、救急車で搬送されるときから
半ばあきらめていた。

なのに、
先生方は1時間近く蘇生治療を続けてくださった。

もう十分だった。

しばらくして、
看護婦さんが病室に空を連れてきてくださった。
きれいな白い肌着を着て…



わたしたちは、
ようやく戻ってきた息子を抱いて泣いた。

あきらめたと思っていたはずなのに
涙がとまらなかった。


空を失った悲しみは薄れることはない。

でも、この病院の先生方は
ちゃんとお別れるする時間を作ってくださった。

感謝している。

これも空の意思だったのかもしれない。

posted by 月子 at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

選択

空は夫が取り上げた。

あっというまのことで
助産婦のHさんも間に合わなかったからだ。

空の体をバスタオルで拭きあげるが、
反応がない。

電話でHさんの指示をあおぎ、
空の足の裏をたたいたり、
呼びかけたりするがやはり反応はない。

すぐに救急車を要請し、
救急隊からの指示により
心臓マッサージと人工呼吸を行った。

救急車が到着するまでの4〜5分が、
何時間にも思えた。

ただ、私たちは必死だった。

救急車とHさんがほぼ同時に到着。
へその緒がすぐさま切られ、
空は救急車に乗せられていった。

わたしは、胎盤が出るのを待って、
後からきた救急車に乗って、
空を追いかけるように病院に向かった。



空の写真を見ながらそっと問いかける。

自宅で産むという選択は間違っていたのか。
病院で産んでいれば、
空は死なずに済んだのではないか。

自宅で産みたいというのは
単なるわたしの我儘だったのではないか・・・



それでも、
空は自宅で産まれてくることを選んだ。

静かで暗くてあったかい部屋で
大好きなパパに抱かれたかったのだ。


そう思うと、
ほんの少し心が軽くなる気がした。


posted by 月子 at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月12日

前日のこと

空は、自宅で産まれた。


2月20日は、4月上旬並みの暖かい一日だった。

実家からわたしの用様子を見に来てくれた母を連れて、

ひな祭りでにぎわう街に出かけた。


朝からなんだかお腹が張るような気はしていたけど、

耐えられないほどではなかったので、

夫にも母にも話さなかった。


昼食を食べて、街の中を少し歩いて家に帰った。


夕方になっても、とくに張りが強くなってくるわけでもなく

単なる気のせいだと思う反面、始まるかもしれないというかすかな予感…

熱めのお湯にいつもよりゆっくりつかり、台所の片づけを済ませた。


午後10時を過ぎ、

お腹の張りが単なる張りではなく、陣痛だという予感が確信に変わった。

張りの感覚は10分おき。

まだ、耐えられないほどではない。

ストーブの前で横になりながら、陣痛を逃した。


午前12時。日づけが変わったところで助産婦Hさんに連絡。

もう少し様子を見ることになった。


午前1時。破水。

Hさんに破水したことを電話で知らせると、

すぐにくるとの連絡が。


それからはあっという間だった。

痛みは急激に激しくなり、

何度かいきんだ後、空が産まれた。


午前1時42分。


Hさんが到着する前に…


しかし、

空の産声を聞くことはなかった。
posted by 月子 at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

二度目の出産

1度目の出産から2年4カ月。

わたしは、長男を出産した。

40週と0日。

産まれてくるはずだった。
産まれてくると信じていた。

そんなわたしにつきつけられたのは、

「死産」

あまりにも突然すぎる
残酷な現実だった。。。
posted by 月子 at 15:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

プレゼント

『パパとママにはじめてもらったプレゼントは

「たんじょうび」でした』


326「いつもみてるよ。がんばってるの、しってるよ。」
(ThinkD出版 2006年)より



今まで、「姫ちゃんの日記」を読んでくださった皆様、

そしてはげましの言葉をかけてくださった皆様、

ほんとうにありがとうございました。

今日で、「姫ちゃんの日記」は終わりです。


元気に生まれてきてくれた娘、

いつも支えてくれた夫には感謝してもしきれません。


「ありがとう。」


今、HPを作成中です。

公開は来月あたり???の予定です。


これからも、姫ちゃん=ヒカリとママを

どうぞよろしくおねがいします!






posted by 月子 at 14:28| Comment(26) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月31日

ガイド

「妊娠するということは、出産という頂上を目指して山を登るようなもの。
助産師は、そんな妊婦さんを案内するガイド役なんですよ。」

とHさんは言った。

なるほど、そうかもしれない。

わたしが自分の足で頂上まで歩いていこうと決めたときからずっと
Hさんはそばで励まし続けてくれた。

厳しいと感じたことも正直あるけど、
赤ちゃんとおかあさんの命を預かってるんだ。
あたりまえだよね。

陣痛で痛いとき、
背中をさすりながら、
「そうそう、上手よ〜。
ゆっくりね〜。
赤ちゃん元気だよ。
頭みえてきたよ〜。」
って言ってくれた。

だから、痛くても自分のペースで頑張れたんだ。

いい、ガイドさんにめぐり合えて本当によかった。

すばらしい出会いに感謝。



posted by 月子 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

サポートブック

妊娠中、わたしを支援してくれた本たち

○「贅沢なお産」(新潮文庫 桜沢エリカ著)


わたしを自宅出産に導いてくれた一冊。

【内容】
3分間診療、分娩台で仰向け、会陰切開etc…、
病院出産は怖いことばかり。そして行き着いたのは「自宅出産」という選択。
ベテラン助産婦が付き添い、自宅で自然な姿勢で夫と一緒に産む悦び。
「お金はさほどかかっていなくても、これほど贅沢な出産はほかにありません。」
エッセイとマンガで綴る体験的「極楽」出産記。

妊婦さんはもちろん、だれでも気軽に読める(しかも、安い!)本。

○「えらぶお産」(河出書房新社 大葉ナナコ著)


↑の「贅沢なお産」に出てきた大葉ナナコさんという方に興味を持ち、
購入。

【内容】
バースコーディネーターとして活躍中で5児の母。
「趣味はお産、特技は安産です」という彼女によるお産情報エッセイ。
妊娠出産を通して、女性が心身ともに豊かに生きていくための指南書。

講演会で彼女に会う機会があった。
まだ、妊娠8ヶ月で陣痛に対する怖いイメージも拭い去れていなかった時。
「私、陣痛がだぁ〜いすきなんです!」
という言葉に一瞬ひるんでしまった(笑)。
実際、自分自身が出産を終えてみると、
「なるほど、そうかも。」と納得してしまった。
文体も柔らかく、施設選びからボディケアまで親切に書かれていてお勧め。

○「分娩台よ、さようなら」(MCメディカ出版 大野明子著)

○「お産ってしぜんでなくっちゃね」(健康双書 吉村正著)


産科医の立場から書かれた2冊。

【2冊の内容】
一般に病院で当然のこととして行われている投薬や施術がどれだけお産の自然で精緻なメカニズムに悪影響を及ぼすかを記すと同時に、お産の「自然性」を侵すことなく安全を確保するための望ましい医療的配慮や検査とはどのようなものかが詳しく書かれている。

「妊娠中はまるで車検、産むときはレイプのごとく?」(吉村正)
「デブは難産のもと」(大野明子)の言葉は強烈な印象を残した。
でも、これまた真実。
妊娠・分娩のメカニズムを知るためにも読んでみる価値あり。

○「ママと、生まれるまえからお話できたよ」(リヨン社 せのおまさこ・もえみ著)


助産師のHさんが勧めてくれた一冊。

【内容】
もえみちゃんがお母さん(せのおまさこ)のお腹にいた頃のコミュニケーションの記録。
もえみちゃんがお母さんの手を通して、絵を描き、伝えたいメッセージを文章にしたものを書き留めていったもの。

色鉛筆から水彩絵の具まで自在に使いこなすもえちゃん。
ほのぼのとしたかわいい絵やメッセージに心を打たれる。

この本を読んで、
「わたしにもできるかもしれない!」とペンを片手に紙に向かった。

もえちゃんのお母さんのようにはっきりとした形で姫ちゃんからのメッセージを受け取ることができなかった。
でも、今になって思うと、
姫ちゃんが「女の子」であること、「陣痛が夜の10時からはじまって6時に産まれること。」はわかっていた。
姫ちゃんが教えてくれていたのだと思う。

○「新しい胎教」(PHP文庫 七田眞)


七田チャイルドアカデミー校長である七田眞が胎教について書いた一冊。

【内容】
胎児は心の働きもない、感覚や知能や記憶、感情がまったく働いていないとする従来の考え方を覆す。
子育ては胎児時代からとし、語りかけの重要さや食生活の見直し、イメージトレーニングの方法などを説く。

もともと「右脳開発」に興味があったので、書店で見かけ即買い。
この書にあるように、
「元気に生まれてきてね。生まれるときは自分の力でするっと生まれてきてね。」と毎日お腹に手を当て語りかけた。
「胎児は天才」。本当に、その通り!

○「いつもみてるよ。がんばってるの、しってるよ。」(ThinkB出版 ナカムラミツル)

○「パパとママをえらんで、ボクはうまれてきたんだよ。」(ThinkB出版 ナカムラミツル)



この2冊は、友達が妊娠したら必ず贈っているわたしの大好きな本。

【2冊の内容】
326の詩と絵で綴る赤ちゃんからママへ&パパからママと赤ちゃんへのメッセージ。

彼がわたしにプレゼントしてくれた本。
何度も読んでは泣いた。
とくに、「いつもみてるよ。〜」は、ママの向けてのメッセージ
だから余計に。
最後のページは胸がじーんと熱くなって、
自分が女に生まれてきたことを心から感謝できた。
最高の本。

妊娠した方は、わたしにお知らせください。
プレゼントしますから(笑)

○「見てわかる!図解経皮毒」(日東書院 山下玲夜著)


妊娠・出産の本ではないけれど、知っておきたい常識!?
妊娠するまえに出会っていてよかった、と思える本。
もう、市販のシャンプーは怖くて使えない。

○「食品の裏側」(東洋経済新報社 安部司著)


↑と同じく、知っておきたい常識Part2!?
これを読んでから、我が家の台所は一変した。
おかげで、冷蔵庫の中も調味料もすっきり〜。
ホンモノを見分ける力を育てることが大切だと実感させられる。

posted by 月子 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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